前回は食いしばり・歯ぎしりの原因、当院の治療方針、治療法についてのお話でした。
今回は、症状の予防・改善や当院の治療効果を継続させるための
ご自宅でできるセルフマッサージのやり方を2つ紹介します。
おすすめセルフケアについて
セルフマッサージ①
食いしばり・歯ぎしり症状によって緊張しやすい側頭筋・咬筋をセルフマッサージ
が効果的です。
〇側頭筋マッサージ
日常的に食いしばりや歯ぎしりをすると奥歯をかみしめた際に筋肉が固くなっているポイントがあります。
指のお腹で優しく押しながらくるくるとマッサージすると効果的です。
〇咬筋マッサージ
咀嚼筋(そしゃくきん)の中でも特に筋肉が固くなりやすいのが咬筋です。
奥歯を噛みしめた際に固くなっている筋肉に指の腹を当てて、
優しく押しながらくるくるとマッサージすると効果的です。
セルフマッサージ②
食いしばりや歯ぎしりを引き起こす原因となる筋肉に、胸鎖乳突筋という筋肉があります。
鎖骨から耳の下まで伸びる筋肉です。
スマホ首やストレートネックなどの不良姿勢が胸鎖乳突筋を過度に緊張させます。
胸鎖乳突筋が緊張すると、食いしばりや歯ぎしりの原因になるだけでなく、
頭痛、眼精疲労、耳鳴り、自律神経の乱れを引き起こす原因にもなります。
くるくる耳マッサージでこまめにストレッチを行うと
これらの症状の予防や治療効果の継続につながります。
上にご紹介した2つのマッサージは、お風呂で洗顔や洗髪中にやると効果的です。
日常生活の中に取り入れると習慣化されやすく効果も出やすくなりますので、
痛みのない範囲で継続してみてください。